一人暮らしの部屋での勉強や仕事で、集中力が続かないという経験はありませんか?
今回に記事では、換気という観点からそのような悩みを解決する方法を具体的に解説していきます。
以前、換気の方法と集中力の話題の記事を書いていますが、今回は実践編として、より具体的な内容を中心にしていきます。
おすすめの換気アイテムと使い方についてメインに解説していくので、すぐに実践できる内容になっています。
ぜひ参考にしてみてください。
また、以前の換気と集中力の話題の記事についても併せて読むと、換気の重要性が伝わるかと思いますので、よければ参考にしてみてください。
なぜ一人暮らしの部屋で換気対策が必要なのか?
まずはじめに、換気不足が集中力に与える影響を簡単にまとめておきます。
具体的には、二酸化炭素濃度と、空気循環の不足の二点がポイントとなってきます。
集中力の低下は「二酸化炭素濃度」が原因
一つ目の二酸化炭素濃度については、おそらく多くの方がイメージできるかと思います。
換気の不足は、新鮮な空気の流入の不足ということもでき、十分な酸素を含んだ空気が入ってこない状態です。
この状態で部屋にこもって作業や勉強をしていると、だんだんと部屋の酸素が不足し、二酸化炭素の濃度が上昇してきます。
実際に、二酸化炭素濃度が上昇すると、集中力や判断力が低下するという研究もあるため、換気不足の弊害の大きなポイントだとわかると思います。
狭い部屋ほど効率的な「空気の循環」がカギ
二つ目の空気の循環には、一人暮らしならではの問題も絡んできます。
それが、部屋の大きさが小さいということです。
一軒家や、公共施設などでは、吹き抜け空間が設けられることがあるのですが、実はこの空間に建築的には空気循環の効果があるのです。
大きな空間では、空気が温度によって対流を起こし、全体的な空気の流れを誘発します。
これによって、空気がこもらずにかき混ぜられたり入れ替わったりするのです。
しかし、一人暮らしのような狭い部屋では、このような空間が十分になく、自然な空気の対流、入れ替わりも起こりにくいのです。
建築的メソッドに基づくアイテム選定の3つの基準
それでは、ここからは実際に換気に役立つアイテムの選び方を解説していきます。
今回は、先ほど触れたポイントをもとに、3つの基準を紹介します。
空気環境を改善するための家具を探す時には、今から紹介する3点をおさえておきましょう。
【基準1】「空気の流れ」をデザインできるか
まずは、空気が入れ替わるのに十分な「空気の流れ」を生み出せるかどうかです。
換気アイテムには、対応できる部屋のサイズがあるので、この点を意識しましょう。
極端な例ですが、ハンディファンのようなかなり小型の扇風機では、室内の空気を入れ替えることはできません。
逆に、大部屋用の扇風機を一人暮らしの部屋に持ち込むと、風が強すぎてページがめくられるなど、かえってストレスになってしまいます。
つまり、適度な風の流れを作れることが一つの基準なのです。
具体的には、サーキュレーターなどのコンパクトなサイズがおすすめです。
一人暮らしでは、置く場所も限られているため、コンパクトなものが適度になるかと思います。
【基準2】省スペースかつ「ノイズ」が集中力を妨げないか
二つ目に基準は、ノイズについてです。
風を起こす家具は、構造上どうしてもノイズを発生させてしまいます。
小さいノイズであれば、ホワイトノイズのように集中を妨げることはありません。
しかし、大きなノイズや、不規則なリズムのノイズ、高音のノイズなどはストレスにつながります。
メーカーがノイズ対策を意識していれば、商品紹介で強調されていますので、確認してみることをおすすめします。
【基準3】換気と同時に「空気の質」を高められるか
三つめは、「空気の質」に関する部分です。
具体的には空気清浄機や加湿器についてなのですが、空気の流れを作るだけでなく、空気の質を高めてくれるものがおすすめだということです。
冬場や夏場など、換気の重要性がわかっていてもどうしても換気が十分にできない時期があります。
しかし、閉め切ることで、空気がこもってしまい、集中力の低下につながってしまいます。
このような時には、空気がよどまないように、空気の質を上げられるアイテムが重宝します。
のどの感想対策や、ウイルスの感染予防にもつながるので、集中力の維持以外にも一石二鳥のようなメリットがあります。
換気アイテムの家具を選ぶ時には、ぜひ押さえておきたいポイントです。
【タイプ別】建築学生が選ぶ換気効率最大化アイテム3選
それでは、ここからは具体的におすすめの家具、アイテムをピックアップしていきます。
集中力の改善を図るために、便利なアイテムばかりですので是非参考にしてみてください。
また、それぞれのアイテムのおすすめの使い方も簡単に紹介するので、あわせて参考にしてみてください。
空気の流れを創る「サーキュレーター」
まずは、コンパクトなサーキュレーターです。
扇風機を使っている方は一定数いるかと思いますが、私はサーキュレーターをおすすめしています。
その理由は何といってもコンパクトさにあります。
扇風機は、冬になると片付けておく必要がありますが、これが結構場所を取ってしまいます。
一人暮らしで場所も限られているため、収納を圧迫しないためにも、扇風機はもっとコンパクトにしておきたいところです。
サーキュレーターなら、省スペースですので、このような心配は起こりません。
さらに、サーキュレーターは結構強い風も起こせるため、一気に部屋の空気を入れ替えたいときにも便利です。
おすすめの使い方は空気の取り込みと拡散!
おすすめの使い方としては、窓から空気を引き込み、部屋の中に拡散するという使い方です。
具体的には、窓の近くにある背の低い収納棚などの上に置いておき、首振りにして部屋の中に広く外の空気を取り込むという方法です。
部屋に空気がたまる場所を作ると、その付近で熱やにおいがこもって集中できなくなるため、広く空気をいきわたらせることがポイントです。
静音でお手入れも簡単 アイリスオーヤマ コンパクトサーキュレーター
アイリスオーヤマのコンパクトサーキュレーターは、コンパクトなモデルの中でもおすすめです。
このサーキュレーターは、左右の首振り機能がついているため、部屋の中の空気を溜まり場なく、まんべんなく循環させてくれます。
静音に関してもこだわりを持って設計されているので、うれしいポイントです。
また、大きな特徴として、分解しての掃除ができるという点もあります。
どうしても扇風機系の家具はホコリがたまってきますので、ファンを分解して外し、丸ごと洗ってしまえるというのは魅力的です。
静穏性などは、一度家電量販店などで確かめてみることをおすすめします。
換気と同時並行「小型空気清浄機」
二つ目には、小型の空気清浄機を紹介します。
空気清浄機は、空気環境を改善してくれるものとしてかなり人気を集めています。
しかし、一般的なものでは、一人暮らしで使うには大きすぎて場所を取ってしまいます。
最近ではコンパクトなものの出ていますので、一人暮らしなら省スペースなものをおすすめします。
夏や冬になかなか換気ができない時は、空気清浄機があるだけでも室内の環境がよくなります。
ぜひ取り入れてみてください。
おすすめの使い方は季節の変化対応に!
おすすめの使い方は、季節による空気環境の変化をおさえることです。
例えば、黄砂や花粉の季節、乾燥する冬の季節など、季節によって空気環境が変化していきます。
集中空間を作るには、これらの環境変化をなるべく小さく抑えておくことがポイントです。
環境変化に体が敏感に反応すると、集中力だけでなく、ほかのさまざまな機能に影響が出てきます。
季節の変わり目や、エアコンの使いはじめなど、変化の悪影響を小さくするために活用するのがおすすめです。
コンパクトでデザインもすっきり 空気清浄機 Levoit
おすすめとして、Levoitの小型空気清浄機をピックアップします。
この製品は、小型なだけでなく、見た目もすっきりとしていて、インテリア的に置いておくのもおすすめです。
静音性だけでなく、消臭機能などもあるので、より空気環境の改善ができるはずです。
冬の必需品「小型加湿器」
最後に、やはり冬の必需品、加湿器を紹介します。
こちらも、今までの二つと同様で、一人暮らしにはコンパクトなものがおすすめです。
使い方については、いうまでもなく冬に空気が乾燥することを防ぐという方法です。
乾燥によってのどが渇いたり、肌が荒れたりすると、作業の中断や集中の阻害につながるため、このような状況にならないよう、あらかじめ対策をしておきましょう。
シンプルで使いやすい 無印 アロマディフューザー
おすすめとしては、コンパクトかつシンプルな、無印の製品をピックアップしておきます。
インテリアとしても置くことができ、場所も取らず、優れものです。
ここでは無印のものをピックアップしていますが、最近では加湿器はデザイン性に優れたものも多く出てきています。
お店に行って自分の好みに合うものを探してみるというのもよいかもせれません。
まとめ 居心地よい空気環境をデザインしよう
ということで、今回の記事では具体的なおすすめアイテムの紹介を中心に、換気による集中力アップを解説してきました。
小さなアイテムで部屋の環境を改善することができ、それによって作業効率や成果が大きく変わってきます。
簡単な部分からでもよいので、ぜひ実践してみてください。
また、以前には換気以外の観点からも、一人暮らしでの集中力改善の記事を発信していますので、よければそちらも参考にしてみてください。
では、またの記事で会いましょう!


