一人暮らしの部屋で仕事や勉強をしようと思ったけれど集中できない、という経験はありませんか。
リモートワークやオンデマンド授業が増えていることで、このような悩みを抱える方は多いかと思います。
今回の記事では、このような集中できない悩みを、換気という観点から解決していくコツを解説します。
換気によって集中力を改善することは、大がかりな作業がなくてもすぐに実践できることです。
ぜひ参考にしてみてください。
一人暮らしで集中できない原因は「空気」にあるかも
はじめに、どうして換気不足によって集中力が低下してしまうのかを簡単に解説します。
換気不足といって、思い浮かぶ方も多いと思いますが、まずは酸素が不足してしまうことが挙げられます。
最近の住宅は気密性が高くなっているため、換気をせずに生活していると、だんだんと酸素が不足してしまい、脳が活発に活動できなくなります。
そのため、集中力にも影響が出てくるのです。
また、同じような問題で、空気がこもってしまうという問題もあります。
酸素濃度だけでなく、においや熱なども換気不足によってこもることになります。
新鮮な空気が入ってこないため、だんだんと室内の空気の環境が悪くなってしまうのです。
空気の質以外にも、換気不足によるデメリットがあります。
それが、空気の流れです。
換気をすると、気流が発生するのですが、このような少しの空気の流れがあると、脳のリフレッシュにつながります。
風が流れているだけで、新鮮な空気が運ばれてきたような感覚になり、体がリラックスできるのです。
換気不足の状態では、室内に風の流れがない状態になっているため、どうしても気分的にも窮屈になってしまいます。
換気が集中力を高める理由
それでは、先ほどのデメリットを踏まえたうえで、換気のメリットを整理しましょう。
まずは、新鮮な空気が入ることで、酸素が十分に供給されるようになります。
これによって、脳が活発な状態を保てるため、集中力の維持につながります。
また、においや熱なども、新鮮な空気が入ってくることによって流れていくため、室内の環境がよくなり集中力の低下を防げます。
さらに、風が室内を流れることで、気持ちよく感じたり、リラックスにつながったりするため、脳がリフレッシュし、集中力の維持ができます。
ほかにも、窓をけることで外の環境音が感じられ、密閉感が軽減されることや、外の環境変化が感じられてリフレッシュにつながることなども、換気のメリットとして挙げることができます。
一人暮らしの部屋で実践できる換気の基本
ここからは、実際にこれらの換気のメリットを最大限ひきだっすにはどうすればよいのかを解説していきます。
一般的な換気の方法だけでなく、建築的な視点も織り交ぜながら解説していきますので、参考にしてみてください。
こまめな窓開け換気の習慣
まずは、よく言われることでもありますが、こまめに換気をしましょう。
エアコンを使う夏場や、暖房を使う冬には、どうしても窓を閉め切ったままで長時間過ごしてしまいます。
ですが、暖房器具やエアコンは、決して空気環境をよくしているとは言えません。
ストーブなどは特に、二酸化炭素の増加につながっています。
そのため、意識的に換気をするようにしましょう。
おすすめなのは、タイマーなどを使い、定期的に一定の時間換気をするという方法です。
こうすることで、作業をしている中でこまめに、一定の休憩を確保できることにもつながるので、プラスで手中力の維持につながります。
「対角換気」で効率的に空気を入れ替える
部屋の中をむらなく換気するには、対角線上で窓を開ける、対角換気がおすすめです。
部屋の中を空気が通過していくという流れを作ることで、効率的に空気を入れ替えられます。
対角線上に窓がない場合は、なるべく距離の遠い窓を開けるようにするのが効果的です。
また、この風の流れとなる方向には、高い家具を置くことは避けましょう。
部屋の収納の量などから、どうしても風を遮る方向に背の高い棚を置きたい場合は、スチールラックの棚がおすすめです。
風通しが良いだけでなく、視覚的な圧迫感も小さいので、狭い部屋でも窮屈に感じにくくなります。
扇風機やサーキュレーターの活用
扇風機やサーキュレーターを使って、風の流れを補うのも効果的な方法です。
天井が高い飲食店やお店で、天井にファンがついているのを見たことはないでしょうか。
あのファンについても、室内の空気を人工的に循環するように考えて取り付けられたものになり、扇風機の活用などと似た効果があります。
室内で空気を動かすことで、空気が循環し、部屋の中の環境を均一にすることができるのです。
エアコンや自然換気の流れだけでは、どうしても空気が行き届かずに暑い部分が出てしまうので、扇風機やサーキュレーターで補いましょう。
建築的に考える「集中できる空間」の工夫
それでは、換気についてのコツがわかってきてところで、ほかにも換気に関連して実践したい建築的なコツを紹介します。
まずは、先ほども触れたように、スチールラックの家具を使うことです。
スチールラックでできた棚は、換気という観点では風を通すため、室内の風通しを良くしてくれます。
それだけでなく、視線的な観点では視線が適度に抜けるため、重厚な家具を使った場合に比べて室内が広く感じられます。
これと同じような理由で、パイプでできた脚を持つデスクを使うことも効果的です。
夏などでは、足元の風通しがよくなると、体感的な気温がぐっと下がります。
また、脚が太い家具に比べて軽快さがあるため部屋の圧迫感を軽減してくれます。
このような、体感的な部屋の広さや重量感は、一人暮らしで部屋の大きさが限られている場合に特に重要になります。
今回は、換気に絡んだものということで、2つだけ簡単に触れましたが、ほかにも一人暮らしで集中できる空間を作るためのコツを以前の記事で紹介しています。
よければ参考にしてみてください。
集中できる部屋を作るためにおすすめの家具
それでは、今までで解説してきた内容を踏まえて、集中できる空間を作るうえでおすすめの家具をピックアップしていきます。
風通しも視線の通りもよい スチールラック棚
ここまでで何度か登場していますが、スチールラックの棚は、換気による空気の流れを遮らないため、配置の自由度が高いです。
それだけでなく、見た目に軽快さがあるため、狭い一人暮らしの部屋でも圧迫感を生みにくいといえます。
飾り棚のようにも使えるので、観葉植物などと組み合わせると、より効果的な集中空間が作れます。
足元も空気がこもらない パイプ脚のデスク
木製の重厚な机は、足回りが太く、足元で空気がこもってしまう場合があります。
こうなると、においだけでなく、熱もこもり特に夏で集中を妨げる要因になります。
足元の風通しを良くすることで、体感的に涼しく感じられるようになり、暑さにより集中力が続かないという事態を防げるのです。
背が低く空気の流れを遮らない 収納棚
背の低い収納棚を用意しておけば、部屋の中央あたりに収納を作る場合にも、換気の流れを遮りにくいです。
収納が不足していると、部屋がごちゃっとしてしまい、換気以前に集中しにくい空間になってしまいます。
収納は多めにしていけど、空気がこもらない空間にしたいというニーズを満たしてくれる収納家具といえると思います。
こちらも、上に観葉植物などを置いて飾り棚にするのがおすすめです。
まとめ 「空気」を変えることが集中力を変える
ということで、今回は換気という観点から、集中できる一人暮らし空間を作るコツを解説してきました。
空気を入れ替えることは、集中力の維持に大きくつながってきます。
仕事の作業効率アップや、資格試験の勉強を集中してできるようになるなど、集中の改善で得られる恩恵は大きいです。
換気という、簡単に実践できることで大きく生活が改善できるのです。
ぜひ、簡単なことからでも実践してみてください。
ほかの記事でも、一人暮らしをより良い生活にするための建築的な話題を書いていますので、よければ参考にしてみてください。
では、またの記事で会いましょう!


